12月23日に開局30周年を迎えます。
謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、私ども おびひろ市民ラジオ(FMウイング)は、12月23日に開局30周年を迎えます。これもひとえに、日頃ご愛顧いただいているリスナーの皆様、管内の自治体や各団体、個人や企業のほか、運営を支えてくださっている放送ボランティア(市民パーソナリティ)の皆様のご理解、ご協力、ご支援の賜物と深く感謝しております。
1994年6月に発足し12月に始まった放送は9名の有償スタッフと「百人委員会」と名付けられたサポーター(当時の呼称/現在はボランティア)の方々によって開始されました。コンセプトから名づけられた社名「おびひろ市民ラジオ」も、開局時のキャッチフレーズ「市民がつくる市民のラジオ」も、当時としては革新的な発想でした。なぜなら翌1995年1月に阪神淡路大震災が発生し、後にこの年が「日本におけるボランティア元年」と位置づけられたのです。ネット社会となり、SNS等で個人による情報発信が当たり前の現在を思えば、創業時の関係者の方々の慧眼と見識には驚くばかりです。
素人ばかりの放送から始まったわけですから、人の出入りが激しく不安定な期間が長く続きました。しかし、多くの時間を経過して安定的に活動する放送ボランティアも今や150名余り、番組の自社制作率は99%を誇っています。
特筆すべきことは、地元の有力な音楽アーティストの大多数が番組に参加していることです。Radioは元々音楽と親和性が強いと言われてきましたが、これもひとえに地域コミュニティとの信頼を地道に積み上げてきた成果と自負しております。また、毎日のリアクションは50件以上、ホームページの訪問者も年間15万人あまりとなり「地域のRadio Station」として確実に育っています。
30年間という月日は決して短い時間ではありません。これまで多くの市民に支えられ、多くの市民に活用され、多くの市民の共感を得るよう放送を続けて参りました。では、未来はどうなのか?その答えは私たちにとって決して難しくありません。すなわち「市民がつくる市民のラジオ」を愚直に続けるのみです。どうぞこれからもよろしくお願い致します。
謹白
株式会社おびひろ市民ラジオ
代表取締役 板 倉 利 男