おびひろ市民ラジオ番組審議会

令和6年度(第31期)第6回目

■開催日:3月5日(水)正午
■場所:リッチモンドホテル帯広 会議室
■出席委員:5名(2名欠席)
■審議番組:シヨウのセクマイなんじゃもんじゃ
放送日時/第3・4木曜9時15分~12分間
放送形態/収録
番組内容/10代の頃から身体と心のアンバランスに悩み、やがて当時社会的に言われはじめていた性同一性障がい者であることに気づく。一念発起し、性別適合手術を経て現在は女性パートナーと結婚し二人の孫に恵まれる。シヨウさんのトランスジェンダーとしての精神的戦いの記録であることと同時に、同じような境遇の方たちへの応援のメッセージです。今回は、タイに行って手術を受けた際の経験談である。



○ご意見1

事前に整理されてしっかり準備がされている。どちらかと言うと朝より夜に聴く方が良いかな、と感じた。 仕事の上で、十勝管内の学校複数から「男女区別」ではない記入欄を要請され、時代の流れとしてこのような悩みを持っている学生・生徒の存在を認識している。今まで言いたかったことが中々言えない世の中だったのが、時代の要請によってか、このような勇気のある発言の放送番組は社会的に意味があると思った。

○ご意見2

かつてカルーセル麻紀さんという外国で性転換手術をされた方がいたが、世の中的には「色モノ」扱いだったような記憶がある。二年ほど前に札幌大通りで、ゲイやレズビアンの方々、それを支援する方々によるレインボーパレードを見た。楽しそうにご自身たちのセクシャリティをPRされていた。昔に比べ、そのようなことが普通になってきている現在は、随分社会的に理解が進んでいるのだなあ、と感じている。相当に話しにくい外国での性別適合手術の経験など、今後もこの番組は聴き続けていきたいと思った。

○ご意見3

SDGSの話題の中で、このようなテーマのことは認識されてきていて、それが地域コミュニティのラジオに登場するというのはしごく当然のことのように思える。と、同時に、そのような方が番組で情報発信できているという素晴らしさを感じるが、本来的な考え方として「素晴らしい」ということすら差別かもしれない、という気がしている。

○ご意見4

昨年4月に番組スタートし10数回目の番組に、今回の性別適合手術の話題にたどりついたということは、それまでのさまざまな過去の経験を話されてきたと推察します。それもぜひ聴いてみたかったし、次回の放送もぜひ聴きたいと思うほど引き込まれた。自分はシヨウさんとはほとんど同じ年齢であるが、今回の番組で語られている手術が11年前である事実を知ると、ああ、あの時代に本当に大きな決断をしたのだなあ、という感慨を持った。

○ご意見5

12分間番組というせいもあるでしょうが、大変練りこまれた内容で重みを感じました。トランスジェンダーに関しての話題は、最近よく耳にするようになったのですが、今回の話題は手術ということもあって興味本位ではないですが大変引き込まれで聴いておりました。内容的には深く考えさせられたり、人によっては励まされたりしているお話のように思った。大変意義のある番組である、と感じた。



※FMウイングから:弊社の番組編集の基準にある「LGBTQ+」の当事者が番組出演する時代がやってきた。時代の流れの中で、地域社会におけるマイノリティ(社会的少数者)の存在の紹介と、それを理解し受け入れていく地域社会をつくりあげていくお手伝いはメディアとして大切な仕事であると考えている。
※上記内容は、毎回「社内掲示」「HP」「FMウイング番組内」で、公開・紹介されています。

【番組審議委員】
齊藤政樹(審議委員長)、盛一美由希(審議副委員長)、工藤真由美、鈴木洋平、出村哲教、土橋麻美、 松下博典(敬称略)